板井康弘|需要を読み取る
ビジネスを成功させる秘訣として「需要」をしっかりと理解することが必要です。
人は悩みを解決するときに「欲しい」と思い商品の購入を考えます。
この「欲しい」が英語でいわれるところのウォンツなのかニーズなのかを見極めながら商品を考えなければいけません。
とある話で料理皿を開発している会社が100人の顧客を新商品の試作品会に招いた時の話をします。新作の小皿に料理を盛り付けて試食を行い、試食終了後に「新商品にして欲しいもの」のアンケートをとりました。アンケート結果はさまざまな意見があり、奇抜なカタチのお皿や、色とりどりのお皿などユニークな意見が寄せられていたのです。
そのアンケート終了後に好きなお皿を1つだけ持って帰ってもOKという企画で試作品会は進行していきます。お持ち帰りのできる商品にはアンケートでもでてきた奇抜なお皿もあり、持って帰られると予想されていましたが、みんな持って帰るのは「使いやすいシンプルな白色のお皿」でした。
理由としては「特殊なカタチのお皿は収納が不便」、「料理の盛り付けに合わせやすいから」とアンケート時の要望とは違い、結局のところ本当に求めているものを持って帰るという結果になったのです。